いよいよ冬らしい寒さが続いているこの頃。群馬はほとんど雪が降らないけれども乾燥している分、底から冷え込んでいます。マジ寒いっすねぇ。。深々と冷やされた沢山の生き物たちが出し入れしていた空気自分の呼吸と共に身体に入っては混じり合っているという感覚をこの冷え込みは感じさせてくれます。肺の奥のほうでボワッと暖められ、一瞬だけれども過去の呼吸が息づくようでもある。束の間の熱で膨張し、その隙に自分の呼吸がその記憶の中へ入り、また外へと冷やされ縮んで固められる。そうやって記憶が増えていくよう。
風が強かったけれど心地よいのはそんな事を楽しめるようになってきたのだなぁと、ようやく感じられた気がします。
その中での来年に向けての打合せ。埼玉県川口市にある歴史自然資料館。広大な敷地に資料館や物産館、池や森、遊具などが点在していて、大きな池の向こうには斎場も。組み合わせが面白い。全体を含めて、建築家の伊藤豊雄さんがデザインされたんだとか。この建物の中で、来秋に展示をするのです。
そして夜は吉祥寺の大駱駝艦・壺中天へ。出演者の1人でもある川村真奈さんからご連絡いただき、「
みほどろ」という舞台を鑑賞しました。
入口は地下へと。大駱駝艦。以前からずーっと気になっていた場所。
4人のダンサーと1人のチェリストによる舞台。程よく狭い劇場には60人はお客さんが肩を寄せ合っていたでしょうか。客席と舞台の近さがとてもいいです。しっかりと組み込んだ台本があるのだろうけれど、先が見えるようで見えない運びは日々の事の様で身近に感じられ、だからこそ不安に思う内側を捕まえてくれるようでもありました。そう、1人では辛すぎる奥底も、捕まえてくれる舞台では寄り添い対峙できる間をいただけるかの様です。エンディングは、ゆっくりと、少しツマズイテいることが分かったような気持ちで軽くなる心地よさもあり、自身を外から感じる体験をしていたかの様でもありました。
帰りの電車がヤバかったので、駅までダッシュ。キンキンの夜空の下でも汗だくで何とか電車に入り、ぐっすり眠りながら帰路へ。
それにしても。歩いて15分くらいの距離でも走ると息切れ。身体の鈍りもほぐしてあげないとなぁ。